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金田屋
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2010年09月12日

利根・沼田 牧水の足跡をたずねて・・・。

   (前回からのつづき)・・・法師温泉から湯宿温泉へ。

 牧水は法師温泉で一夜、歌友と大いに楽しみました。
翌10月23日、早朝5時に法師を出発します。

 吹路という部落の急坂にかかったところで、12,3才から20才までの
若い女たちのグループに会います。
先頭の一人だけが眼がみえ、あとはみな盲目でした。
これが有名な越後のごぜと呼ばれる 女旅芸人でした。
 牧水は、このままこの山路で 彼女らに唄わせてみたいとふと思いました。
しかし 同伴の二人が、余りに善良な青年である事に気づき その思いを
断ち切ります。

 猿ヶ京を過ぎた笹の湯温泉で昼食。宿の二階から斜め真上に 相生橋を仰ぎ、
両岸の崖の 鮮やかな紅葉を楽しんだようです。

 湯宿温泉にさしかかると、牧水はひどく身体の疲労を感じます。
そこで 二人の同行の青年と別れ、まだ日は高かったのですが、一人だけ
湯宿の宿屋へ泊ることにします。
その宿屋が、当 ゆじゅく金田屋なのでした。   
                                  (つづく)

                    (館主  熊五郎)

                           

           


Posted by 金田屋 at 14:58│Comments(0)
 
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